三脚を広げる。周りは50人くらいのカメラマンが機材をセットしている。400ミリのレンズを付けるとそれだけで一人分のスペースが一杯になる。目的は決勝の水神を撮ることなので、その前の何レースかで試し撮りをした。 今日は調子がいい。写真は撮る側の…
やっぱこっちでしょ!
小説家になろう にて連載することになりました。こちらは放置いたします。あしからず 花村 由
今日こそ世紀の一枚を撮ってやるのだ。肩から提げたカメラバッグを飛び跳ねない様に抑えながら走る。福岡国際水泳場。ウォーターフロントのカメラ席。激戦区の中央。被写体は水神喜一。水の神に愛された水泳選手として一躍有名になった。そして、名前負けし…
2週間ぶりの通院。事業所の担当者の愚痴をタラタラとこぼしてきた。いくらでも出てくることにびっくりしながらも、そらそうだよなと納得。
さてさて、お次はフィッシュストーリーだ。昔読んだ記憶があるが、改めて読んでみると、とても興味深い。たぶん、うろ覚えだが、映画も観たと思う。これもまた、もっと早くに読み直しておけばなぁ、と思いを巡らす暖冬の夜。
読んだよ。結構好きかも。もっと早く読んでおけばよかったよ。そうすれば、君と感想を言い合えたのに。
自分から話し掛けるweekです。
あのこが書き物をしているらしい。意外だったがそうか、そうなのかと変に納得した。
また大切な人が私から離れてゆく。うまく笑顔で送り出せるだろうか。
スーツを着るのは久しぶりだが、来ていた時の事を思い出すのはやめておこう。あまりいいおもいではないからだ。
終わってしもうた やったといえば掃除くらいか
熱闘甲子園を観て涙する毎日
こんなに暑いのに街には人が溢れる。ワンセグチューナーを見に行っただけでクタクタ。おつかれsun
イセは橋の上にいた。 川は一直線に伸びて、河岸も土手も、土手に沿って植えられている銀杏の木も、高さが揃った工場やビルも一点に収束するように放射状になる。 その一点を見つめていると、自分も一緒に収束して吸い込まれるような感覚がして、ゾクゾクと…
結んで開かずを読み返してみたが、下手すぎてモニターの前で赤面した。 ということで、改訂しました。でもまたいつか読み返して赤面するんだろうなぁ。
白より白い入道雲 もくもくもくもく入道雲 羊の毛?入道雲 太陽と雷にはさまれた入道雲 両側から光が当たる入道雲 いつもより立体的な入道雲 でも爽やかな白の入道雲 あのこは濡れずに帰れたかな
台風にはひとつひとつ名前があるらしい。しかも横文字の。 子供の頃は台風が来ると知ったらわくわくしていたのに、色々知ると素直に喜べなくなる。でも密かに飛揚する罪深き野卑な我が心内。
人生で一番の衝撃を受けた漫画。小二のときに読んで天地がひっくり返った。 それまで漠然と信じていたものが突然ふっと手の内から消えてしまった。
「ほら、よく言うだろ」アサは愉快そうに煙草の灰を落とした。はぁ。僕はアサが何を話し出すのか、思案を巡らせる。 「インディアンサマーは昼寝しろって」アサは得意げに煙草の煙を吸い込む。いや、聞いたことない。 「それはあなたの願望」と横に座ってい…
僕はウィスキーが入ったグラスを持て余していた。ステージではビキニの衣装で飾った女が豚を連れて登場したところだった。グリーンランドから連れてきたという触れ込みのその豚は首輪を付けられてはいたが、人に慣れているらしく女が歩く方向に抵抗もせず後…
こんにちは(おはよう?それともこんばんは?) お元気ですか?わたしは元気です。 とつぜんですが、今日は一つ、大切なお話をしたいと思います。 でも安心してください。かんたんなことです。 あなたはこれからたくさんのマンガや本を読むことになると思い…
二中には入学というかたちだったけど、引っ越してきたばかりなので中身は転入とおなじだった。入学式が終わりそれぞれの教室に入る時も、小学校からの友達なのだろう、仲の良いもの同士、何組かに固まっていた。先生が入ってきてHRが始まり、「春休みの思い…
お別れ会が終わると、そのまま真一さんに連れられて飛行機に乗った。真一さんは母の兄で、僕をわざわざ島まで迎えに来てくれたんだ。 今日で友達みんなと別れなければいけない寂しさと、その事を自分ではどうすることもできない無力感を、訴え嘆く対象も見つ…
式次第は順調に消化され、卒業式は滞りなく終わった。来てくれた真一さんとの記念撮影が終わり、六組のみんなと写真を撮ろうとあたりを見渡していると、盛隆先生に職員室に来るように言われた。 真一さんと別れ、職員室に向かうと、これまでみんなで作成して…
僕が通っているスイミングスクールは、プールサイドが広くて、そこで練習前の準備体操をすることになっている。その時僕は、窓に映る自分を見て身体のチェックをする。両手を真っすぐに上に伸ばして自分の手を握り上体を傾ける運動の時、広背筋に押し出され…
借りていた本を返しに図書室に来た。返却カウンターに座っていたのは、三学期に僕のクラスに転入してきた裕美だった。「あ、図書委員だったの?」「うん。先生に頼んでしてもらった」「そうなんだ。あ、そういえば、今ちょっといいかな」「うん?うん。誰も…
準備体操が終わりシャワーを浴びて、プールサイドを歩いていると、「肩、どうしたの」と綾が話しかけてきた。 学校では服で隠せても、スイミングの時はそうはいかなかった。 昨日の夜は女の人が家に来なかったので、父と二人だった。なるべく顔を合わせない…
三学期最初の委員会の会議の為、放送室に向かっていたら「喜一!」と誰かが後ろからぶつかって来た。見なくても、綾だと分かった。いつだったかお互いの誕生日の話になり、僕が3月生まれで綾が4月生まれだったので、学年は一つ違うけど歳は一か月しか変わ…
冬休みが近付き、教室のロッカーに置いていたリコーダーや鍵盤ハーモニカ、習字道具などを小分けにして持って帰っている。家に帰っても母はいないから、ちょっと憂鬱だ。 母は僕が修学旅行の時に入院して手術した。乳癌だったらしい。ほどなく退院して、また…